前眼部AI事業
一般社団法人 Japan Ocular Imaging Registry (JOI Registry)からライセンス供与されたAIエンジンを用いた医療機器プログラムの薬事承認取得準備を進めています。令和4年に国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)医療機器等研究成果展開事業(課題名:前眼部疾患AI診断支援システムに関する研究開発)に筑波大学が採択され、G-Dataはその再委託先として活動を行っています。
前眼部疾患は医師の観察により診断されますが、前眼部写真を参照した際の診断正答率は角膜専門医であっても80%程度、経験の浅い医師ではそれ以下であり、特に感染性と非感染性の観察による診断は難しく診断正答率を向上したいというニーズが強く存在しています。
近年、放射線医療画像や内視鏡医療画像などの診断においてAIによる診断支援が普及し始めていますが、前眼部画像は撮影の自由度(撮影範囲、照明方法など)が高くAI診断支援が適応しづらい素材であるため、前眼部画像に関しての導入が進んでいません。当社はアカデミアと協力して、前眼部を撮影した画像に基づいて、前眼部疾患の有無や疾患の種類(感染性/非感染性)に関するAI診断支援プログラムの薬事承認取得を目指して活動しています。
【これまでの研究成果】
Deep learning model for extensive smartphone-based diagnosis and triage of cataracts and multiple corneal diseases.
Ueno Y, Oda M, Yamaguchi T, Fukuoka H, Nejima R, Kitaguchi Y, Miyake M, Akiyama M, Miyata K, Kashiwagi K, Maeda N, Shimazaki J, Noma H, Mori K, Oshika T.
Br J Ophthalmol. 2024 Jan 19:bjo-2023-324488. doi: 10.1136/bjo-2023-324488. Online ahead of print.
PMID: 38242700
Ayumi Koyama, Dai Miyazaki, Yuji Nakagawa, Yuji Ayatsuka, Hitomi Miyake, Fumie Ehara, Yumiko Shimizu, Yoshitsugu Inoue, “Determination of Probability of Causative Pathogen in Infectious Keratitis using Deep Learning Algorithm of Slit-lamp Images”, Scientific Reports, 11, 22642, 2021, doi:10.1038/s41598-021-02138-w